インプラントの危険因子、喫煙と糖尿病
喫煙と糖尿病はインプラントへ悪影響があります。
喫煙や糖尿病は手術後の予後、手術時の偶発症や将来的な様々なトラブルを招きます。
患者の身体的状態だけでなく、精神疾患などの条件や、患者の口の中の管理能力。
他にも放射線治療をうけたていたり、薬物中毒なども影響します。
ここではポピュラーな喫煙と糖尿病について説明します。

喫煙のインプラントへの影響
インプラントと骨を結合させるには、血流が豊富でなければいけません。
タバコの煙にはニコチンが含まれていますが、これが血管を収縮させてしまいます。
また、切開した傷口は、喫煙によってふさがりにくくなります。
インプラントの相談を歯医者にすると、まず禁煙することをすすめられます。
10年後のインプラントの生存率は喫煙者と非喫煙者を比較すると、かなり下がります。
特に、喫煙と歯周病の治療歴のある患者と、非喫煙で健全な歯周組織の患者では、インプラントの生存率には10%の差があり、
骨吸収が起こる割合は喫煙、歯周病歴のある患者で75%、非喫煙・健全な歯周組織の患者の場合20%と、55%の差があります。

糖尿病のインプラントへの影響
糖尿病になると、免疫機能の低下と炎症反応の増加がおきます。
もちろん口の中にも影響はあるので、インプラント治療に対してリスクが大きくなります。
免疫が下がると歯周病がおきやすくなります。
インプラントは骨に固定されていないといけないので、
歯周病の起きやすい糖尿病患者はインプラントが打ちにくく、歯医者もインプラント治療を断ることがあるようです。
喫煙と糖尿病はインプラントのリスクファクターです。早めの生活習慣の見直しをしましょう!!
喫煙と糖尿病はインプラントの失敗、骨吸収を起こしやすくなります。
喫煙されている方は禁煙に挑戦、糖尿病予防の為に早めに食生活などを見直し、
予防に努めましょう。
歳を重ねていくとどうしても、歯を抜かないといけない時がくるかもしれません。
その時の選択肢として、インプラント治療が出来るよう、
早めに対処しておきましょう!